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風俗作家・吉岡優一郎が見た、女性が風俗で働くその理由3 奨学金返済編

2016年11月08日 11:27
みなさんこんにちは。風俗作家の吉岡優一郎です。
ボクは風俗作家として全国を旅しながら、のべ300名を超える風俗嬢の方々から身の上に起きた様々なお話を伺ってきました。
このコラムでは彼女たちが人生の岐路で、なぜ風俗で働くという選択を行なったのかについて、お話をまとめてお伝えしたいと思います。


昨今、家庭が裕福ではないために奨学金を利用して、大学、大学院を卒業する人が増えてきましたが、義務教育終了後の高校から大学院まで奨学金の受給を受けた場合、大学の学部にもよりますが1,000万円以上の債務を負ってしまうこともあるそうで、返済期間も15年を超えるそうです。
しかしそれだけ高額な奨学金を得て卒業しても、返済しながら生活するのに充分な収入を得るための仕事に就けないケースも少なくなく、結局は自己破産や自殺に追い込まれた人の話も聞くことがあります。


そんな中で奨学金返済のために風俗で働く女性が増えています。
今回はそんな女性たちの声をお届けしたいと思います。


「私は六年制の大学に通っているのですが、卒業して国家資格を得るためには相当のお金がかかるんです。あ…、六年制と言ってもお医者さんの方向じゃないですよ。私はそんなに賢くないので…(苦笑)
(注…六年制の大学は医学部・歯学部のほかに薬学部、獣医学部がある。) 

医学部でなくても6年間となると、それなりにお金がかかるじゃないですか。なんだかんだで卒業後には800万円くらいは返さなきゃいけないわけですよ。だったら今のうちにお金を貯めて、返済しながらでも余裕のある生活がおくれるようにお金を貯めておきたいと。でも今のペースで貯めたら卒業するまでの間に返済資金がすべて貯めることができそうですよ。」
(川崎堀之内ソープ嬢・あき)


在学中に返済の計画を立てたあきさんのような女性がいる一方で、社会人になってから返済に苦しみ、最後の手段として風俗へ飛び込んでくる女性たちも存在します。


「私は高校からずっと修士課程に至るまでずっと奨学金を貰って勉強をしてきたんです。
本当は博士課程へ進学したかったんだけど、最近テレビのニュースで奨学金返済で苦労してる女性を取り上げていたのを観て、ふと自分の返済金額を調べたら、『げっ、これ私の未来の姿だ!』って気付いたんですよ。
それで博士課程を断念して一般企業に就職したんですけど、実際そのテレビ番組に出てた女性と私の姿は重なりましたね。
修士出てるからってお給料がいいわけじゃない。へたすると高卒の同年代の方が経験を積んでる分出世してるし給料も上かもしれない。
20万に届かない給料から返済分と家賃引いたら食費すらまともに捻出できない現実を考えて、それで週末デリヘルでダブルワークを始めたんです。現時点では余裕のある生活ができるほど稼げてるわけではないけど、昼職と夜とをどれくらいの割合で働けばいいのかを、様子を見ながら続けていこうと思っています。」
(神戸デリヘル嬢・ゆきの)


貧困家庭が増加している社会の中で、貧困から脱するのに高度な教育を受けることは不可欠だと思います。
しかし高度な教育を受けたがために貧困に陥るとしたら本末転倒…おかしなことです。
しかるべき機関には奨学制度の矛盾と現実の問題点を、早急に考えていただきたいと思います。


この記事の著者:吉岡優一郎

1964年2月23日生まれ ノンフィクション作家。PHPプログラマー。1996年より20年にわたり風俗業界に関わっている。
風俗情報ネットラジオ番組『フーゾクリンクラジオ』を2002年にスタート。
その縁でインターネットラジオ局『レディオ与一』『淫らなラジオ 淫らじ』を設立し、両局で局長を務める。
著書に『風俗嬢のホンネ』『もっと風俗嬢のホンネ』『風俗嬢たちのリアル』『ベテラン風俗ライターが明かすフーゾク業界のぶっちゃけ話』『ワケありな風俗嬢たち』(いずれも彩図社)がある。
ミリオン出版『俺の旅』、Webマガジン『FenixZine』などで連載記事を執筆中。
おもにインタビュアーとして活躍の傍ら、体験取材や旅行記、風俗店アドバイザーとしても実績がある。
 

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