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風俗作家・吉岡優一郎が見た、女性が風俗で働くその理由4 生活資金編

2016年11月22日 11:57
みなさんこんにちは。風俗作家の吉岡優一郎です。
ボクは風俗作家として全国を旅しながら、のべ300名を超える風俗嬢の方々から身の上に起きた様々なお話を伺ってきました。
このコラムでは彼女たちが人生の岐路で、なぜ風俗で働くという選択を行なったのかについて、お話をまとめてお伝えしたいと思います。


この連載シリーズでは女性が風俗で働くということを選択したその理由として、ホスト遊びの資金稼ぎ奨学金の返済家族の闘病資金確保といった特殊な例をご紹介してきました。
女性が風俗業界に入る動機としては、生活資金の確保が最も主流であると言えます。


「私は結婚前は水商売をしていたこともあるのですが、ずっと専業主婦だったんです。
でも5年ほど前に主人が会社のリストラに遭ってしまって、自宅のローンも払えないし息子も大学へ行くつもりで必死に勉強していたのに、今さら諦めろというのは可愛そう。
だから一大決心して40歳を過ぎてましたけど、風俗で働こうと考えたんです。実はそう考えた時に主人にも相談したんです。
絶対に反対されると思ったんですけど、『決心は固いの? じゃあお前が考えて出した結論なら俺は何も言わない』って。
長年の付き合いで私が言い出したら聞かないってことを、彼はよくわかっていたんでしょうね。」
(岡山デリヘル嬢・めぐ)


長く続く不況のため、風俗で働くことを選ぶ女性は増えています。信頼ある調査結果はありませんが、あるいは遊郭全盛期の遊女の数を超えているかもしれません。
そして40代を超えて風俗を始める女性が増加していることも、現代の特色なのかもしれません。そして同時にご主人公認の風俗嬢も増えています。
それは『自分の稼ぎだけでは家族を食べさせることが出来ない』という男性のある種【諦め】から、奥さんが風俗で働くことを公認せざるを得ないというのが実態なのかもしれません。


「私は20歳で子供を産んだものの、21歳の時にダンナが他の女の元へ走ってしまって、シングルマザーになってしまったんです。
今の社会はシングルマザーには厳しくて、子供を預けようものならそれだけで1ヶ月の収入が全てが飛んでしまうから、働こうにも働けない。実家との折り合いも悪いので預けることもできないんですよ。
生活保護を受けることも考えたんですけどね。でもそれだと子供が大きくなった時に必要最低限のことがしてあげられない気がする。だったらもう風俗しかないと思ったんです。
幸い私が在籍している店は託児所が併設されているので、お仕事している間は預かってもらえる。子供の手が離れるまでは風俗で働いて、その後はまた考えようと思っています。」
(大阪ホテヘル嬢・りか)


風俗嬢のシングルマザー率は現状かなり高いです。
でも彼女たちの話を聞くと『ハローワークで仕事を探しても、月額10万円が確実に得られる仕事がみつからない』との声が多いです。
それに最近のニュースで話題となる待機児童問題もあって、またすぐ預けられる保育園などは料金が高く、安易に託児所に子供を預けることも考えられないと彼女たちは訴えています。

昨今多くのメディアで女性の貧困がとりあげられていますが、ボクも取材を続けるなかで『女性が生活するのに必要最低限な賃金を得ることのハードルの高さ』は感じます。
『風俗が女性たちのセーフティネットである現実』は、同時に『国が貧困女性たちに必要な充分な施策を施していない』という現実を物語っています。
これは風俗業界でなんとも解決できる問題ではないので、行政の方々に彼女たちへ優しく手を差し伸べていただきたいと思います。

この記事の著者:吉岡優一郎

1964年2月23日生まれ ノンフィクション作家。PHPプログラマー。1996年より20年にわたり風俗業界に関わっている。
風俗情報ネットラジオ番組『フーゾクリンクラジオ』を2002年にスタート。
その縁でインターネットラジオ局『レディオ与一』『淫らなラジオ 淫らじ』を設立し、両局で局長を務める。
著書に『風俗嬢のホンネ』『もっと風俗嬢のホンネ』『風俗嬢たちのリアル』『ベテラン風俗ライターが明かすフーゾク業界のぶっちゃけ話』『ワケありな風俗嬢たち』(いずれも彩図社)がある。
ミリオン出版『俺の旅』、Webマガジン『FenixZine』などで連載記事を執筆中。
おもにインタビュアーとして活躍の傍ら、体験取材や旅行記、風俗店アドバイザーとしても実績がある。
 

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