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風俗客インタビュー「Youは何しに風俗へ?」風俗同人誌発行人:ユザメ

2017年02月21日 11:41
一風変わった風俗客がいる。
ソープランドをこよなく愛し、自らのプレイ体験談を月刊誌『ナンバーワンギャル情報』(現在は廃刊)へ投稿を続け、さらには自分でソープランドの同人誌まで発行してしまった人物・ユザメさんがその人である。
吉原を舞台としたボクの書籍の次回作取材の待機場所として使わせていただいた、女性ポートレイト専門のフォトスタジオ『Me-CeLL』に、たまたまユザメさんがいらっしゃるということで取材をお願いし、お話を伺うことが出来た。


--ユザメさんは最初はどのあたりの街で遊ばれ始めたのですか?

「はじめは吉原ですね。ソープといえば吉原という印象があったので、1年半近くは吉原のソープを開拓しました。でも私の地元は関西なんですよ。なのでその後は福原の高級店を全部制覇しました

--制覇した?それはすごいですね。

「2年くらいかかりましたね。次は大衆店に行こうかなと思った時に、当時『FENS』という会社が出していた『ナンバーワンギャル情報』という雑誌に、ユザメと名乗って体験談を投稿を始めたんです」

--ユザメという名前は、お風呂から取ったものですか?

「初めはかっこいい名前をと思ったんですけど、ソープの体験談を投稿する人間だったのでソープに関係のある名前をつけようと思い、1つはソープで遊んだあと女の子と別れるのが寂しいという思いと、『クレ○ンしんちゃん』というアニメの劇場用作品で『ユザメ』という悪の組織が出てくるんですよ。その2つから取って『ユザメ』と名乗りました」


ナンバーワンギャル情報は、風俗カメラマンの樹水駿氏が「各店ナンバーワンの女の子は指名客で埋まってしまうため、宣伝の必要がないからそもそも雑誌では紹介されていない。そこをあえて『雑誌に載らないナンバーワンの女の子たち』を紹介する」というコンセプトで発行を始めた風俗誌で、『リーダーズパーク』の名称の付いた読者投稿欄は熱心なユーザーから多くの投稿が寄せられていた。
ユザメさんも熱心な投稿者の1人であった。しかし時代とともに紙文化は廃れ、ネット媒体にバトンタッチする形でナンバーワンギャル情報は姿を消した。
ユザメさんは当時の投稿熱を再燃させ、ソープランドをテーマとした同人誌をこれまでに2号刊行。さらに現在は第3号を刊行するために、取材や執筆活動を行っていると言う。


--同人誌を出そうと思われた動機は何ですか?

「それがね…ヒラメキ!!(笑) その瞬間を自分でも覚えているんですけど、急に『作ろう!』って思い出したんですよ。神が降りてきたって感じですかね(笑)」

--コミケなんかで同人誌を作っておられる方々って、同人誌を作る前にまずサークルを作ろうとか、誰かを仲間に引き入れてから共同作業で作っていこうとするじゃないですか。

「そうなんです、初めはそうだったんですよ。でも賛同者というのが探したけど見つからなかった。座談会を開催したので1冊目には色んな人が入っているんですけど、2冊目はほぼ個人誌になってしまいましたね」

--1冊目の座談会、来てもらって話をしてもらうことは出来たけど、1人1人の参加者に書いてもらうという環境を作るわけにはいかなかったわけですか。

「やっぱり書ける人って少ないですよね」

--それで同人誌は、どのような点に拘ったわけですか?

「1冊目のテーマは、『真実はそこにある』なんですよ。ソープランドという文化にも、いい面悪い面があると思うんですけど、真実を知ればもっとお客さんくるかな?っていう意味で真実を追求したのがこの1冊です」

--でもソープランドに限らず風俗の世界は、ある種虚飾にまみれてるじゃないですか。真実を知ることでお客さんを呼び込めるのでしょうか!?

「と、私は信じてます。X-F●LEみたいですけど(笑)」

--というテーマで第1弾は作られているわけですよね。で、この本は吉原とソープランドが主題のはずであるにも関わらず、『なぜ私はいかにしてソープランドに行くのを止めて、エステに通うようになったのか?』という論文が掲載されていますね。元も子も無いような気がしますが(笑)

「それは、『私にもそういう時代があった』というだけのことですよ(笑)」


--そもそもどのような経緯でソープランドの魅力に魅せられたのですか?

「今から16年ほど前ですが、ソープランドの紹介が掲載されたムック本がありまして、そこで吉原の欄を見ますと『O』という店が載っていたので、まずそこへ行ってみたんですよ。ところがせっかく行ったのに予約指名した女の子が出てこずに、振り替え(適当な理由を言って指名とは別の子を客にあてがうこと)に遭いまして、その代わりに付いてくれた子がマットとか、くぐり椅子とかをしてくれて、『こんな世界があるんだな』と…。それではまっていったわけです」

--その時はどんな感動だったのでしょうか?

「普通風俗へ行かないとないものじゃないですか。そこにいかなければ出会えないものに接した感動ですね」

--それで本格的に遊びだしたのが、吉原が最初だったわけですね。

「そのあとはヘルスとかアナル専門店、それと痴女専門店などいろいろ行って、今はソープと並行して、体がガタガタなのでエステへ行き始めました

--ガタガタですか。今おいくつなんですか?

「40代も後半ということで…」

--ガタガタというには若いじゃないですか(笑)

「肩こり症なんでね。腰が痛い背中が痛いってなってるんですよ(苦笑)」

--でもソープとエステ、その2つって風俗の中ではある意味両極端な路線ですよね。

「そうですね。私はソープでは攻め派でプレイするんですけど、エステでは当然受けですものね。なのでプレイでも両極端かもしれないですね。でもエステの話で言うと、遊びに行った次の日に痛くなったことがあって、『これがもみ返しか!?』と感動したことがありますよ(笑)」

--感動したんですね(笑) それで最初に吉原のソープを1年くらいかけて回られたとのことですけど、その1年で何件くらい回られました?

「10軒は回ったと思いますね。月1くらいで地元の大阪から吉原へ通っていました。私は東京という都市が好きなので、今はそこまで東京に出てくる機会は多くないんですけど、その頃は月1くらいで遊びに出てきていましたね」

--それは、吉原目的で出てきてたのですか?それとも他の用事のついででの吉原だったのですか?

「私は『オタク』で本好きなので、神保町や中野によく行くんですよ。吉原はそのついでですね」

--それでその後は地元が関西だから福原で遊び始めたわけですね。高級店を狙ったというのはソープランドの醍醐味を楽しもうという観点からですか?

「一番最初に遊んだお店が吉原の『O』なので、ソープの王道を楽しめるようなお店をピックアップしていましたね。今でも大衆店で遊ぶと、時間が足りないなと感じることがあります。大衆店で100分だと物足りないですね。だから最近行くエステも120分で施術をしてもらいますね」


--遊びに拘ってる部分はありますか?

「私は攻め好きなんでとりあえず攻めますね。でも女の子が自分のタイプじゃなかったら受け身になります」

--じゃあ、ユザメさんのタイプの人っていうのはどういう女の子ですか?

「とりあえずいちばん大事なのは身長なんですよ。155センチ以上で165センチ以下。あんまり高い子とあんまり低い子はダメですね。おっぱいの大きさはこだわらない。どちらかというと乳輪の大きさの方にこだわります。どちらかというとスリム好きなんで巨乳よりは美乳がいい。だから乳輪は小さいほうがいいですね。だって巨乳になると乳輪って風船のように広がっていきますから」

--エステではどういう基準で選びますか?

「当然マッサージの上手い子。メインがマッサージなので、揉んでもらっているうちにアソコも凝ってきたからよろしくねって」

--その子は固定になってます?それとも毎回違う子ですか?

「やっぱり女の子って辞めちゃうんですよね。長い周期で通っていると、上手い子もそのうちやめていってしまう」

--確かにライトな風俗の女の子って、より入れ替わりが激しい気がしますね。

「なので、今はマッサージが上手い子を探しているところですよね。そっち系はあまり情報が流れてないので、自分で体験して探すしかないですよね。マッサージにも強い弱いで自分の好みもあるし、タイ式とかいろいろと好みの流派もあるので、そこで自分の好きなマッサージをしてくれる女の子を探すのは難しいと思います。たぶんソープよりも難しいですよ」

--じゃあそこは運ですね

「そう。運ですよ


--遊ばれたとくに最近興味深かったお店はありますか?

「福原だったらSMソープですよね。R◯Bとか…」

--実際にいかれました?

「行きました。面白いですよ」

--ソープの中にSMのサービスを盛り込んだ店だと思うのですが、どの程度盛り込まれているのでしょうか?

「私はSMの専門店には行ったことがありません。なのでそれと比べることはできません。一般のソープと比べると上から手錠がぶら下がってるとか、横にバイブや電マなどのオモチャがズラズラズラと並ぶとか…

--じゃあお客さんがSMチックに女の子を攻めるプレイが出来るソープという感じなんですね。『デパートのようにいろんなタイプの女の子がいる多目的店は、イコール特徴のない無目的店と解釈される』とユザメさんは同人誌の中でも記していますけど、さすがに的を得ているなと思いました。『ソープ嬢と素人女性の違いは?』って問いに、『違いなどない!!世の中にはいい女とそれ以外の女がいるだけだ』ってのも哲学的な言葉だなあ(笑)

「思い込みで書いています(笑)」


--吉原神社や浅草寺について書かれていたりとか、このあたりも吉原という街を文化的にとりあげていますね。でも確かに吉原という街はソープランド街の中に神社や公園が普通にあるわけで、少し入ると普通に住宅地があって、そういったところとの対比がとても面白い街ですよね。その中で神社や仏閣・仏像などにフォーカスして記事を書かれたのはなぜですか?

「それはね。一度仕事での機会があってお寺へ行ったら厳かな場所だったので、これは面白いなと思って回り出したんです。今の私のブログは神社ブログになっているんですけどね」

--吉原というのは不幸にして亡くなられた女性が多い街でもあるので、女性たちを弔う寺なども多いですもんね。

「近辺にはそういう遺物がある街ですよね」


--次の同人誌はどのような書籍になるのでしょうか?

「第2作で対談したカメラマンの樹水駿先生がおっしゃった言葉で、『ソープランドは日本の文化だ』というのがあるんですよ。現時点での副題は仮ですけど、『ソープランドは日本の文化か?』というテーマで、またお硬い内容で切り込んでいこうと思っています。樹水先生は『癒やし』というキーワードで、『ソープは癒やしであり文化だ』と言ってるんですね。『海外の風俗にはそういうものがない。だから日本の文化だ』とも。そこをいろんな方のお話を通して文化かどうかを話していただこうと思っています」

--どんどんどんどん中身が深いものになっていくわけですね。

「深くなってますかね(笑)」

--今後の路線はどういう風になっていくのですか?

「2冊目が書いてくれる人が少なかったので、ほとんど自分で書いてるんです。なので出し切った感があるんですよね。なので3冊目は難しいなとは思っているので、たぶん次で終わりだと思います。3号で潰れるカストリ雑誌です。スター・ウォーズ3部作ですよ。あっ…あれは終わると見せかけて続いてますか(笑)」

--『日本の文化か?』ですか。いや、同人誌が成立している時点で、ボクは立派な日本の文化だと思いますよ。

「世の中にはマニアが居るから、世界にもこういうのがあるかもしれませんけどね」

--3部作で終わってしまうかもしれないけど、でも3号を書くことによって意欲的になって続いていくかもしれないし。ボクはそう期待したいですね。

「新しい人と知り合えれば、きっと出来ますよね」

--最後に、今後の目標もしくは夢を語っていただきたいのですが。

「第1号でもとりあげたテーマですけど、『真実』というものを私自身がすべてを知っているわけではないと思うので、もう少し突き詰めていきたいと思いますね。ユーザーから見た真実と、女の子から見た真実と、お店のスタッフから見た真実と、いくつも真実がありますよね。そのへんも本当は網羅していきたい。現在はユーザーが集まって話をしているものしかないですけど、多方面から見ないと真実というのは出てこないと思うので、そういうことも今後はできたらいいなと思っています」



ユザメさんの同人誌は、とても真摯に『日本のソープランド』を掘り下げた物であると思った。
次号の第3作は、2017年の7月を目標として今後制作を始める予定だそうだ。ボクも何らかの形で協力したいと思っている。
今後のユザメさんの制作活動にエールを贈りたい。

この記事の著者:吉岡優一郎

1964年2月23日生まれ ノンフィクション作家。PHPプログラマー。1996年より20年にわたり風俗業界に関わっている。
風俗情報ネットラジオ番組『フーゾクリンクラジオ』を2002年にスタート。
その縁でインターネットラジオ局『レディオ与一』『淫らなラジオ 淫らじ』を設立し、両局で局長を務める。
著書に『風俗嬢のホンネ』『もっと風俗嬢のホンネ』『風俗嬢たちのリアル』『ベテラン風俗ライターが明かすフーゾク業界のぶっちゃけ話』『ワケありな風俗嬢たち』(いずれも彩図社)がある。
ミリオン出版『俺の旅』、Webマガジン『FenixZine』などで連載記事を執筆中。
おもにインタビュアーとして活躍の傍ら、体験取材や旅行記、風俗店アドバイザーとしても実績がある。
 

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